カンニング竹山の衝撃告白「裕福だった実家の家業が倒産、自身はヤミ金堕ち」初のホームレス役で発揮した“お金で変わる人間”への深い考察
借金の怖さは、幼少時代から知っていましたけど、当時の芸人には「バンバン遊ぶぞ、俺たちは芸人だ。売れて返せばいいんだから関係ない」という感覚がありました。
消費者金融のキャッシングATMが、銀行のATMと変わらなくなって、自分のお金のように思っていました。みんなで集まると、後輩に「10万下ろしてこい」と言って消費者金融のカードを渡して、売れてもいないのに飯をおごって偉そうにしたり。
僕ら世代の芸人は、今では売れて大物になっている人も、当時はみんなそんなことをしていたんです。振り返れば、なんてバカなことをと思うんですけど、当時はそれが芸人だと思っていました。
一度、母にバレて、母が100万円ぐらい返しちゃったんです。すると信用がついて、さらに借りられる額が増えて、ブワーッと借金が増えましたね。
消費者金融から小さなサラ金、そしてヤミ金へ
ただ、そんなことを続けていくと、お金を借りられなくなるんです。上場している消費者金融は、1社最大50万円借りられましたが、4社から借りて200万円ぐらいになると、もう貸してくれなくなります。
それで、未上場の小さなサラ金に行きます。利率も当然上がって、当時は法定利息を守っていないから、一律29.5%とられていました。
それもすべて回って借りると、さらに小さなところを回って、総額500万円ぐらいになりました。最終的に1度だけヤミ金に行きましたね。
コントに出てくるような、あからさまに怖い人が、テーブルに足を乗せたまま「いくら借りたいの?」と。
「3万円ほど」と言ったら、紙に駅から自宅までの地図を書けと。ささっと書いたら、「お前が逃げたとき、こんな地図でどうやって追い込むんだバカ野郎!」と怒鳴られ、細かく書きなおしたら、2万円渡されました。
「3万円なんですけど」と言ったら、「お前の書いたこの紙代が1万円だ!」と。これで借金3万円です。
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