カンニング竹山の衝撃告白「裕福だった実家の家業が倒産、自身はヤミ金堕ち」初のホームレス役で発揮した“お金で変わる人間”への深い考察
その後、高校生のころにバブルがやってきて、父が土地で大儲けして復活するんですね。
銀行も「借りてくれ」とお金を持ってくる時代です。そのお金を投資して、また高値で売る。「あの土地がもうすぐ俺のものになるんだ」というような会話も聞こえてきました。
家には1億円分の現ナマが置いてあって、父には「これで人間って変わるからな。ちゃんと覚えとけよ」と言われたりしました。
罪を犯しているわけじゃないし、僕は父の恩恵を受けて生活しているので、よかったなとは思いつつ、どこかでずっと「品がないな」と感じていました。
当時は1日7000円のアルバイトをしていましたけど、遊びみたいなものです。実家で飯を食うことができていたわけですから、お金の価値なんてわかっていなかったと思います。
上京、そして父の死
19歳で福岡から上京し、2年ほど経ったころ、バブルが弾け、そして、父が52歳で死んでしまいます。商談中に脳出血で倒れたそうです。
兄とは「ある意味、幸せだったかもしれないな」と話しています。そのころの父は、焦げついた借金がどえらい金額になっていて、どっちみち、もうまともには生きられなかったでしょうから……。
でも、当時の僕にとってはすごくセンセーショナルな出来事で、時代が終わったという感じでした。
それからは、本当に苦労しました。上京しても親のスネをかじっていましたから。
それで、遊びのために借金をするようになったんです。
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