パートナーから「今日、忙しい?」と聞かれたら、なんて返す? コミュ力の高い人は行間を読むのが上手い ”対人読解力”のイロハとは

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おそらく必死に頭を回転させて、この宇宙人は何を思い、何を考えているのか? 何を目的としているのか? などと考えるでしょう。

相手は宇宙人ですから、人間の常識を当てはめても仕方ありません。

あなたは相手の立場に立ち、その言動を注意深く観察するでしょう。

──と、宇宙人について書きましたが、筆者が対人読解において有効だと思っている基本姿勢は、この考え方です。

つまり、仮に相手が人間であっても「相手を宇宙人だと思う」ということです。

相手の考えや気持ちに意識を向ける

あなたがよく理解していると思っている人も、長年連れ添ってきた人も、信頼を寄せている人も、あなたの理解が及ばないほど多面的であり、複雑であり、その深層も計り知れません。

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理解しているどころか、あなたに見えている相手の情報は、ほんの数%にすぎないかもしれないのです。

相手も自分と同じ人間だ。理解できるに違いない──と思った瞬間から、相手の立場に立つ気持ちが薄れます。

そして、「自分と同じ人間なのだから」と自分の価値観や経験に当てはめて考えようとするのです。

残念ながら、この姿勢では深層を読み解くことはできません。

「この人は苦手だなあ」「この人の発言は理解しがたい」「いったい何なの、この人は?」と思うことが多い人は、なおのこと「相手を宇宙人だと思う」を実践してみましょう。

宇宙人であるがゆえに、何を考えているのかわからないのは当然のことです。

そんな相手に、自分の価値観や常識を押しつけようとはしないでしょう。

宇宙人にそんなことをしてもムダだからです。

もちろん、宇宙人だから理解するのを諦めよう、と言いたいわけではありません。

むしろその逆で、宇宙人だからこそ、自分都合の読解ではなく、徹底的に相手の立場に立って相手の考えや気持ちに意識を向けていこう、という提案です。

山口 拓朗 伝える力【話す・書く】研究所所長

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やまぐち たくろう / Takuro Yamaguchi

山口拓朗ライティングサロン主宰。出版社で編集者・記者を務めたのちライター&インタビュアーとして独立。27年間で3800件以上の取材・執筆歴がある。現在は執筆や講演、研修を通じて「論理的に伝わる文章の書き方」「好意と信頼を獲得する伝え方の技術」「『うまく言葉にできない』がなくなる言語化強化法」など実践的なノウハウを提供。2016年からアクティブフォロワー数400万人の中国企業「行動派」に招聘され、北京ほか6都市で「Super Writer養成講座」を23期開催。『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』(日本実業出版社)など著書多数。

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