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【マンガ】LGBTQ+の現役僧侶が伝えたい「正々堂々と生きること」の大切さ あなたは無意識に”差別”をしていませんか?

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「マイクロアグレッション」とは、「属性を理由に特定の個人を貶めるメッセージを持った、ちょっとした、日々のやり取り」を指します。
言った本人は、相手を差別したり、傷つけたりする意図はないとしても、相手の心にはダメージを与える言動のことです。
LGBTQ+だけではなく、人種や性別、年齢、障がいなどの理由で、社会でマイノリティな人に対して、日常的に、そして無自覚に行われる差別の一種。
たとえば、「ゲイだからおしゃれで面白いよね」という発言は、一見褒め言葉に聞こえるかもしれません。
しかし、この言葉には「ゲイの人はこういうもの」という偏見が背景にあります。同様に、「私は偏見がないから大丈夫だよ」「普通の人に見える」と声をかけたり、女性に「女子力高いね」「いいお嫁さんになれるよ」、男性に「男だからしっかりしないと」「もっと堂々とすればいいのに」と言ったり、同性カップルをじろじろ見たり、勝手に体を触ったりといった行動もマイクロアグレッションに当たります。
また、トランスジェンダーの人に「本当の女性/男性に見える」「男性/女性より男性/女性らしい」などと言うことも、その人の性のあり方を尊重しておらず、傷つけることにつながります。
このような言動は、善意や悪気もなく行われるため、露骨な差別と違って見えづらく見過ごされがちです。受け手にとっても、生じた違和感や不快な感情を言語化して指摘することが難しいという課題もあります。
マイクロアグレッションによって誰かを傷つけないためには、自分の言動が、無理解や軽視、偏見による決めつけからくるメッセージではないかどうかを意識することが大切です。
そして、もし誰かからマイクロアグレッションや差別ではないかと指摘された際には、「悪気はなかった」「傷つけてしまったのなら謝ります」などと取り繕わないようにも気をつけたいところ。
なぜなら、「あなたが気にし過ぎる人だから気になっただけ」という意味合いを匂わせるメッセージとなり、かえって相手を傷つけてしまう可能性があるからです。
自分のマイクロアグレッションや差別に気づいた時や、指摘された時には、素直に謝罪の気持ちを伝えましょう。
無理に話をしようとしたり、一方的に謝罪文を送ったり、言い訳をして相手に許してもらおうとするのは、さらに相手にプレッシャーをかけることにつながります。
相手がどうしてほしいかを聞いて、尊重することが何よりも大切なのです。
その上で、謝罪を受け入れるかどうか、許す・許さないは相手が決めることです。
そして、その背景にある自分の価値観やアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を見つめ直すことが重要なのではないでしょうか。

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