【マンガ】「LGBTQ+」当事者の元女子サッカー選手が伝えたいこと ジェンダー平等を実現するために必要なこととは?

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ダイバーシティ 多様な人々 地球背景
「ジェンダー平等」を実現しようという動きが世界的に広まっています(写真:KID_A/PIXTA)
この記事の漫画を読む(10ページ)
元プロサッカー選手であり起業家としても活躍する下山田志帆さんは、LGBTQ+当事者であることを公表して注目を集めています。そんな下山田さんの歩んできた人生を、インタビューをもとにマンガ形式でお届けします。
※本稿は『となりのLGBTQ+ ~それぞれ「性」のあり方を自分らしく生きる14人の物語~』 から一部抜粋・再構成したものです。

ジェンダー平等ってどういうこと?

「ジェンダー平等」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?

ジェンダーとは、「社会的性差」とも言われますが、身体のつくりの他に「男はこうあるべき」「女はこういうもの」といった社会や文化の中で生まれた性別のイメージやその違いのことを指します。

これまでの社会では、身体的な性別が「女性だから」というだけで、「家事が得意なのは女性」「男は働いて出世すべき」と不当な扱いを受けたり、社会の中で活躍する機会が少なかったり、賃金が低かったりすることが問題となってきました。そこで、性別による差別や不平等をなくし、「ジェンダー平等」を実現しようという動きが世界的に広まっています。

世界共通目標であるSDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)においても、ジェンダーにもとづく偏見や不平等をなくし、すべての人が平等に自由でいられる権利を持つことを目指しています。

世界経済フォーラム(WEF)が発表した2024年の「ジェンダー・ギャップ指数」の日本の総合順位は、156カ国中118位(前回は146カ国中125位)でした。

特に、政治・経済の中で何かを決める場に、女性は男性と同じように参加したり、リーダーになったりすることがなかなかできていません。その理由の一つとして、家事や子育てといった家族の世話をほとんど女性が行っていることが挙げられます。

先述のジェンダー・ギャップ指数では日本は教育に関しては男女平等とされていますが、学校の入試で合格ラインを男女別で設定するなどの事例もいまだ存在し、数字だけでは測れないような表面化されていない差別もあるでしょう。

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