「不倫を推奨している」「男性への加害的な発言を軽視している」などの声も出ているが…。物議醸す「過激なドラマタイトル」加速化の”要因“

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本作は、モラハラ気質の夫との冷め切った夫婦生活に虚しさを抱えていた主人公が、同僚男性に心惹かれていく物語。いわば不倫要素のある内容だが、ロマンティックな“純愛”と打ち出したPRにギャップを感じたネットユーザーから批判が集中する結果となった(ちなみに原作コミックのリード文では「純愛」ではなく「婚外恋愛」というフレーズが使われている)。

「地上波ドラマ」であることがより批判を招いた

確かにインパクトの強いタイトルだが、ドラマ放送前でありながらここまで波紋が広がったのはなぜか。SNSでのコメントはタイトルそのものへの拒否反応だけではなく、「地上波ドラマとしてはちょっと」という主語で語られる声も多かった。

『子宮恋愛』の原作は佐々江典子による同名コミックだ。掲載元のレーベル「ストーリーな女たち」(ぶんか社)の作品をのぞいてみると『夫の家庭に私はいない』『夫も子宮も奪われて』『女性用風俗~第二の性春を買う女たち~』といった不倫や性愛を取り扱ったタイトルが並んでおり、『子宮恋愛』も一部大人女性に向けてターゲティングをされていることがわかる。

たとえ刺激の強いタイトルであっても、そのジャンルや作品を「読みたい人が読みにいく」ようなすみ分けがされていれば、今回のように批判が飛び交うことにはならなかっただろう。地上波ドラマ=無料で一挙に大衆の目に触れるという前提があるからこそ、ネガティブコメントが集まる事態になったといえる。

併せて『子宮恋愛』が深夜帯ドラマであることも押さえておきたい。今回のネットユーザーの反応を見る限り、深夜であろうと関係なく一定ラインの慎重さが問われているように感じる。

次ページタイトルはあくまでタイトルだが
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