「アンミカの次はホリエモンか!」「もう日清は買わない」 日清「完全メシ」の《堀江貴文CMにネット民激怒》それでも痛くもかゆくもないワケ
キリン「氷結」の広告は取り下げられたが、Amazonプライムやサントリー「伊右衛門 特茶」は取り下げられていない。
なお、同じ飲料メーカーでも、キリンとサントリーで対応が異なっている点も興味深い。このたびのフジテレビ問題でのCM撤退に関しても、キリンは再開に慎重、サントリーは前向き(ただし条件付き)の態度を示している。
同じ業界でも、リスクに対する向き合い方は、企業によって異なっている点は興味深いところだ。


「許される/許されない」の境界はどこにある?
広報・宣伝への有識者の起用は「箔づけ」の効果がある。例えば、医薬品や健康用品・食品が、効果・効能をアピールするために医者などの医療従事者を起用するといったことは、これまでも行われている。
最近「炎上」が起きている事例は、有識者の専門性よりは知名度に頼ったものが多い。有名になる人物は、攻めた言動を行っていたり、キャラクターが立っていたりする傾向がある。また、有名になると言動も注目される反面、叩かれる機会も多くなる。
起用する側としては、リスクとリターンを事前にしっかり見積もっておく必要がある。
ただ、起用して「許される」「許されない」の境界線は明快とは言えないのが実態だ。
キリンは、2023年にも成田悠輔さんを「氷結」のPR動画に起用していたが、このときはまだ成田さんの過去発言は炎上しておらず、成田さんの知名度もいまほど高くなく、起用に対する批判はほぼ見られなかった。
取り下げるのが適切か否かは、視聴者・顧客の反応に対して、企業側がどういう判断をするのか? ということに尽きる。
また、このたびの日清食品の「不買運動」に際して、一昨年アンミカさんを「どん兵衛」のCMに起用したことが蒸し返されている。
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