これでは「また引っ越しか」と嘆く人もいるかもしれない。引っ越しを一度で済ませたい人にはもう1つ方法がある。終の棲家を決めたら、都心寄りにマンション投資をすることだ。少なくとも3年は価格が上がる状況であれば、資産は勝手にインフレしてくれる。手元資金が潤沢にあるが、マンション価格の半額程度を投資用ローンでまかなう。物件は都心寄りの資産性のある50㎡以上のマンションとなる。
現在のマンション価格の高さから賃貸需要は多く、家賃は上昇基調が続いており、稼働率も高い。賃料収入でローン返済は問題なく、月々の手残りもある。いつでも売却可能で、売却利益には税金がかかるが、また自由なお金として手に入ることになる。
この投資の副産物もある。相続税対策だ。投資しているマンションの相続税評価は時価の4割ほどになるので、時価8000万円なら、3200万円ほどの相続税評価になる。現金で持っていたら、8000万円評価が、4800万円も下がることになる。5000万円超から30%となる相続税率で換算すると、1440万円の節税になっている。
住み替えの戦略まとめ
最後にまとめておこう。自宅マンションの含み益が大きいので、住み替えで節税を考慮した益出しをしたほうがいい人が増えている。次に住む物件は資産性を重視することなく考えたほうがいい。面積縮小・郊外化・戸建などのどの選択肢でも正解となる。
その際に、1回の引っ越しで済ませたいなら、終の棲家と別に、資産インフレを見越した都心のマンション投資も手段の1つだ。引っ越し回数をいとわないなら、ダウンサイズして都心で住み替えを続ける。いずれにしても、不動産価格の上昇が続きやすい環境を背景に、資産形成を図れる手段があることは覚えておいてほしい。
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