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阪急と阪神で明暗くっきり!大阪小売り戦争。「おっさん」に照準を定めた商業施設など新勢力も

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冒頭の百貨店幹部も言う。「阪神梅田本店は強みとされる1階や地下の食品売り場はまだしも、上層階が全然あかん」。

フロアが広いうえにL字型のため全館回遊性が悪く、店舗過剰感のある大阪駅周辺の競争に埋もれている。実際、平日夕方に訪れると上層階は閑散として、客の数より販売員の数のほうが多かった。

巻き返しを図るため、同店はフロアの改装を順次実施している。集客力の高い大型専門店を導入するほか、茶屋町にある梅田ロフトを5月に移転・開業する。

「改装に伴い一部店舗が閉まるものの、秋に向けて順次オープンする。そもそも催事を除いた2月の店頭売上高は前年同月比を上回った。私としては心配していない」。事業会社である阪急阪神百貨店の山口俊比古社長はそう強調する。

難波に構える高島屋大阪店も足元は苦戦気味。気温の低さが春物の販売を阻害したことに加え、前年2月は中国人観光客による消費が旺盛だったため、前年超えのハードルが高かった。

その一方で、阪急うめだ本店は好調だ。

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