【反・ミニマリズム!】 DIYを趣味に単身赴任「つくりながら暮らす」日々と家族との程よい関係性、転勤族《会社に"旅をさせてもらっている"》

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「すぐに取り出せるし、飾ることで愛着が湧く」と宮本さんは言う。リビングの一角には、レトロな赤いストーブが置かれ、部屋の中心にはIKEAのパーツで自作したというローテーブルが置かれている。

「キャンプみたいな生活をしながら、ちゃんと家としても機能するようにしたかったんです。最近はミニマルなインテリアが主流だけれど、僕はモノを多く持ちたい。世の中的にはマキシマリストとでもいうんでしょうか(笑)。

僕は何かを見つけたときに、まず『自分で作れるかな? やれるかな?』って考えるんです。動画編集からドローン、アウトドアの道具作りまで、何でもやってみてから考える。

興味を引かれるものを形にするための道具は多い方がいい。だからなんでも手に入れておきたいんですよ」(宮本陵太朗さん、以下の発言すべて)

カメラやミシン、木工用の道具など
カメラやミシン、木工用の道具など、クリエイティブ系のツールがたくさんあった(撮影:大澤誠)
アウトドア用品
アウトドア用品を集めるのが好き。その趣味が高じて、副業として中古のアウトドアグッズの卸も行っている(撮影:大澤誠)

宮本さんにとって多くの物を持つのは収集して楽しむためではなく、アイデアと実践の幅を広げるための手段。

だからなのだろうか、持ち物は多くとも、宮本さん自身はどこか軽やかな空気感を纏っている。手数の多さとフットワークの軽さ。それは彼の仕事ぶりにも表れているようだ。

サラリーマン生活は「一期一会」の連続

全国を転々としながら働いてきた宮本さんが今取り組んでいるのは、経営者と直接対話し、リアルな声を拾いながら関係を築く仕事だ。

フィッシュレザー
大同生命の社員としてコミュニティ「どうだい?」を運営し、企画やコンサルティングを行っている。コミュニティ内のコラボレーションでできた日本酒や、企業を訪問したときに入手した魚皮の素材は、大切にとってある。「フィッシュレザー、いいですよね。こんど何か作ってみようかなと思いつつ、手元に置いています」(撮影:大澤誠)

全国の経営者にインタビューし、その言葉を発信する。単なる情報提供ではなく、経営者同士をつなぎ、互いに刺激を与え合う場を作ることが目的だ。

「保険は何かが起きたときに役立つものですが、問題が起こる前に経営をサポートすることも、保険会社の使命だと考えています」

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