一方、お酒のおつまみとしておすすめなのは、糖質が少なく、たんぱく質や食物繊維が多い食品です。
居酒屋に多いメニューであれば、枝豆、冷奴、お刺身、唐揚げ、ナッツ類、チーズ、だし巻き卵、きのこホイル焼き、もろきゅう、野菜スティック、野菜サラダ、海藻サラダ、冷やしトマト、酢の物など。こうしたものをつまんでいる分には、肥満や脂肪肝が進むことはそうそうありません。
なお、つまみが太る原因だからといって、「つまみなし」で飲むのはNGです。何もつままずにアルコールだけ飲むスタイルは、肝臓にかかる負担を大きくしてしまいます。とくに強いアルコールを何もつままずに流し込むのは「肝臓いじめ」に等しいと思っておくべきでしょう。
「ジュースのようなアルコール」に要注意
さらに、お酒の中にも「太りやすく、肝臓に悪いお酒」と「太りにくく、肝臓に悪くないお酒」とがあります。
その見極めのポイントのひとつはやはり糖質量。なるべく糖質の少ないお酒を飲むほうが太りにくく、肝臓にかかる負担も少なくなるのです。
広く知られているように、アルコールは醸造酒と蒸留酒とに大別され、ビール、日本酒、ワインなどの醸造酒には糖質が含まれています。一方、ウイスキー、ブランデー、焼酎などの蒸留酒には糖質は含まれません。ですから、「太りにくい」「肝臓への負担が少ない」という点では、なるべく糖質ゼロの蒸留酒を選ぶほうがよいということになります。
ただし、蒸留酒ではあっても、チューハイやカクテルには果汁やリキュールで割ってあるものが多く、果糖ブドウ糖液糖が使われているものが少なくありません。最近はアルコール度数を低く抑えてジュースのような甘さで飲みやすくした350㎖缶のサワーが数多く発売されていますが、こうした糖質たっぷりのアルコール飲料を何杯も飲むのは、甘い炭酸飲料をがぶ飲みしているのとたいして変わりません。
度数が低くて飲みやすいからと言って、このような糖質の多いアルコールを毎日のように飲んでいたら、それだけで肥満や脂肪肝が進んでしまいかねません。梅酒や甘酒、甘い缶チューハイなどを含めて、「甘いアルコールは太るし肝臓によくない」と覚えておくべきでしょう。
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