そうしたハードウェアやソフトウェアを優先するのではなく、「フォレスターとは、ユーザーにとってどうあるべきか?」「スバルとして、フォレスターをどうしたいのか?」という商品性を掘り下げたのだ。
換言すれば、スバルの商品企画幹部や経営陣は、今回の新型フォレスターをきっかけに、スバルの未来を本気で変えていこうとしているのだと思う。
そこに今回、アクセサリーなど用品開発を直結させた。スタイルの進化の方向性は大きく3通りある。
スタイルは、Premiumグレードを起点にさらなる本物感・クラフト感を狙った、シックで高級な路線。
STIによるスポーティな方向性。STI開発陣が実走行を繰り返しながら、走行フィーリングを精査して設計したフロントアンダースポイラーや、STIパフォーマンスマフラーが目立つ。
スバルとしてイチオシの、X-BREAKを起点としたAdventureスタイル。商品企画の中核として掲げた、Adventureをさらに具現化した形。
赤城山や大雪山など10の名山をモチーフに
Adventureスタイルをフルパッケージにすると、2023年の東京オートサロンで公開した「クロストレック BOOST GEAR コンセプト」を彷彿させる仕上がりとなる。

具体的には、ラギッド感を強く押し出すフロントグリル、前後ライトの形状を強調するランプサイドプロテクター、前後ドアの中央部に存在感があるボディサイドプロテクター、さらにルーフにはルーフエッジプロテクターを装着。これらを「Adventure パッケージ」として取りまとめている。
また、デカールパッケージも目立つ。フロント、ドアアンダー、そしてリアゲートにさまざまな山の風景を描いたデカールがつくパッケージだ。ドアアンダーとリアゲートのデカールは、なんと10種類を取り揃えたという。
富士山、スバルのお膝元でもある群馬の赤城山、米アラスカ州のデナリ山、大雪山(北海道)、磐梯山(福島県)、立山(富山県)、伊吹山(滋賀県・岐阜県)、筑波山(茨城県)、大山(鳥取県)、阿蘇山(熊本県)という10の名山だ。
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