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実は「何種類やってもOK」なサーティワンの1さじ試食。「消費者との信頼を築き、ファンを生み出す」様々な施策の深いワケ

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ゲストからは、「お店増えていますよね」という声が聞こえるそうだ。しかし、橋本さんはその声にこそ「改装の効果が出ている」と分析する。店舗数が増えたのではなく、改装がサーティワンの存在を際立たせているのではないか、と。

たしかに同じ店舗であっても、改装すると目を引くし、以前より魅力的に見える。その波及効果が積み上がって、増収増益につながっているのだ。

また、改装の際には2種類の店舗デザインを用意して、立地などで使い分けている。1つは、青とピンクのブランドカラーが前面に出たポップで明るい店舗「Flavor First」。もう1つは、木目調で温かみのある空気感を重視した「MOMENTS」だ。

テイストの異なる2つの店があることも、存在感を際立たせる要因になっているのかもしれない。

青とピンクのブランドカラーでデザインされた「Flavor First」に改装したアリオ亀有店(写真提供:サーティワン)

「冬の間はヒマ」は今は昔?

業績好調なサーティワンだが、筆者はひとつ疑問が湧いた。アイスは暑い時期に需要が大きい。冬は落ち込まないのだろうか。

そう尋ねると、「以前よりは季節の変動が少なく、売り上げの落ち込みは減っている」という答えが返ってきた。なぜなのか。

前編でも伝えた通り、コロナ禍でテイクアウト売り上げは伸び、それはコロナ後も下がっていない。そして、「家で食べるアイスのおいしさ」を知った人は、それと同時に、「こたつアイス」と呼ばれるような、寒い時期に暖かい家で食べるおいしさも知ったそうだ。

さらに、サーティワンのポップでかわいいアイスは、ハロウィン、クリスマス、年末年始など、イベントの際のインサイトもある。アイスケーキもマッチするため、併せてプロモーションも展開する。これらの理由から、季節による変動が少なくなっているのだ。

ただし、ロードサイドの店舗は外気や天候に左右されやすいそうで、「まったく影響がない」とも言い切れない。集客のための工夫はまだまだ必要だ。人気ゲームやアニメ、キャラクターとのコラボレーションを行うなど、「ニュース的な付加価値」も提供しながら集客につなげている。

子どもの誕生日シーンに人気の、ホール型アイスケーキ 31デコケーキ(スイーツ&ベア)(写真提供:サーティワン)

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