実は「何種類やってもOK」なサーティワンの1さじ試食。「消費者との信頼を築き、ファンを生み出す」様々な施策の深いワケ

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あらゆる場所で、全世代に

2024年末で、サーティワンの店舗は全国に1045店舗。店数増加を最優先とはしていないそうだ。「売り上げと利益がしっかり確保できる」立地があれば出店する、なければしない。それを積み上げた結果として伸びていけばいいと考えている。その結果として、2025年は30店舗程度純増の見込みだ。

出店場所選びについても、フードコート、駅前、ロードサイド、市街地など、さまざまなロケーションを候補地としてみている。

「アイスクリームは外食後、仕事や授業の合間、車のなかなどさまざまなシチュエーションで楽しまれるものですから。幅広いシチュエーションで、全世代にコミュニケーションをとっていきたい」と強調した。

野間大池店
木目調で温かみのある空気感の「MOMENTS」デザインに改装された野間大池店(写真提供:サーティワン)

言われてみれば、たしかに、アイスは誰もが楽しめるものだ。「嚥下の力が衰えた高齢者が、アイスだけは食べられた」「熱を出したとき、アイスを食べさせてもらってうれしかった」などのエピソードは、枚挙にいとまがない。誰の記憶にもアイスはいるのではないだろうか。

日本上陸から50年経ったサーティワンでは3世代にわたるファンも生まれており、「孫に買う」ニーズはもちろん、「孫が敬老の日に祖父母にサーティワンを買う」現象も生まれはじめている。

「MOMENTS」デザインの店舗
大型商業施設「ららぽーと名古屋」のフードコート「みなとアクルス」にオープンした「MOMENTS」デザインの店舗(写真提供:サーティワン)

この先も歴史を積み重ね、さまざまな人々の思い出になっていくのだろう。

【もっと読む】サーティワンが投入「大人アイスケーキ」誕生の訳 足が遠のいている層への絶妙なアプローチだった では、ライターの笹間聖子さんが詳しく取材、詳細にお伝えしている。
笹間 聖子 フリーライター・編集者

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ささま・せいこ / Seiko Sasama

フリーライター、時々編集者。おもなジャンルはホテルビジネス、幼児教育、企業ストーリー。編集プロダクション2社を経て2019年に独立。ホテル業界専門誌で16年間執筆を続けており、ホテルと経営者の取材経験多数。「週刊ホテルレストラン」「ダイヤモンド・チェーンストアオンライン」「FQ Kids」などで執筆。企業のnote発信サポーター、ブックライターとしても活動。大阪在住。

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