《「キャッチボールはしてない」とタモリが形容》自由すぎる番組『ザワつく!金曜日』が、【石原良純の“放送事故”】をそのまま流したワケ
「私個人としては、19時台の番組としては非常に尖っているなというふうに思っています。ほとんどカットしないで、ハプニングもトラブルもすべて放送しているバラエティー番組はあまりありません。編集しているディレクターから『これ放送していいですかね』と相談されたときも、笑えるものならば『これも全部使おうよ』としてきました。
そのような制作手法でも、大炎上することはほぼないですね。メイン視聴者層がSNSを熱心にやられている皆さんではないというのも大きいかもしれませんが、3人が無茶なことを言っても“そういう人たち”だと個性として受け止めてくださっています」
「この人だから」という企画にこだわりたい
ヒットを作り上げた、この『ザワつく』ならではの制作スタイルだが、他の番組で流用することはないという。
「制作手法は、ターゲット層や内容に合わせて使い分けています。番組ごとに、テレビの前にいる人がどういう人なのか思いをめぐらせながら制作しています。出演者のキャラクター性や良い部分をどこまで引き出せるかを第一に考えていますね。企画が先に立っていて『司会者は誰でもいいよね』という成立の仕方もあると思うのですが、それはなるべく避けるようにしている。『この人だから、この企画をやるんだ』という部分にはこだわりたいです」
現在、テレビ朝日のコンテンツ編成局で制作部長という立場にある寺田さん。テレビ界の現状にも危機感を持っている。
「テレビというメディア自体がパワーダウンしている傾向が強くて、広告費もネットに抜かれてから何年も経っています。とはいえ、やはりテレビの力は強大です。テレビを廃れさせないために『ザワつく』のような人気番組を1つでも多く作っていきたい。そして、今後は番組を通じて新しいIPやエンタメの創出をすることが肝だと思っています。そういったものがどんどん生み出される環境作りもしていきたいですね」
長年、幅広い番組を手掛けてきた寺田さんの制作手法は、視聴者層や時間帯などに合わせていく合理主義的なものでもある。その中でどうエッジを利かせるかが、「寺田マジック」でもあり、新しさにつながっていた。『ザワつく』の成功は、結果と内容が求められているテレビマンたちの希望と指標になっている。
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