《「キャッチボールはしてない」とタモリが形容》自由すぎる番組『ザワつく!金曜日』が、【石原良純の“放送事故”】をそのまま流したワケ
大学時代に映画青年だった寺田さんは、ドラマ監督を志望して1996年、テレビ朝日に入社した。だがドラマ班に配属されることはなく、そのキャリアのほとんどはバラエティー番組制作で占められている。

「『黄金伝説』(『ココリコ黄金伝説』、のちに『いきなり!黄金伝説』)でドキュメントバラエティーのノウハウを学びました。『黄金伝説』がゴールデンで定着してから、『池上彰の学べるニュース』でアカデミックな題材をバラエティーとしてどのように映像表現するのかを追求していきました。
基本的には選り好みせずに、カラオケの番組(『史上最強のメガヒット カラオケBEST100 完璧に歌って1000万円』)もやりましたし、今は『ミュージックステーション』の制作統括をしています。なんでもやってきたおかげで幅広く作れるようになりました。
元々ドラマ志望でテレ朝に入ったんですけど、ものづくりはどんなテーマであっても基本は一緒だなと思うんです。自分の頭の中で描いているものを映像化して世に送り出すのは、やりがいがあります」
寺田さんが演出やプロデューサーで関わった番組は、深夜からゴールデンに昇格するケースが多い。それだけ安定的なクオリティーを視聴者に届けることができるテレビマンという証明かもしれない。その中で『ザワつく』を生み出した背景には、寺田さんのある持論があった。
「最近のバラエティー番組は、大体30人ぐらいの限られた売れっ子の中からMCを選んで作っている感じが、僕の中でもちょっと辟易としているところがあったんです。だから常日頃、どういった組み合わせが新しいのかを考えています」
『ザワつく』には“予定不調和”の面白さがある
石原さん、長嶋さん、高嶋さんという斬新な組み合わせの妙もあり、人気番組となった『ザワつく』。テレビ朝日の数ある番組の中でもトップクラスの視聴率を誇る理由について明確に答えてくれた。
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