《「キャッチボールはしてない」とタモリが形容》自由すぎる番組『ザワつく!金曜日』が、【石原良純の“放送事故”】をそのまま流したワケ

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ザワつく!金曜日
時には“放送事故”のような、MC3人(右から石原良純さん、長嶋一茂さん、高嶋ちさ子さん)のわちゃわちゃぶりが好評の『ザワつく!金曜日』(写真:テレビ朝日提供)

「会話のバッティングセンター」

人気番組『ザワつく!金曜日』(テレビ朝日系、毎週金曜18時50分(一部地域を除く)。以下、『ザワつく』)のMCの1人である高嶋ちさ子さんは、かつて雑誌のインタビューで同番組のことをそう評していた。

これほど『ザワつく』の世界観を表現したフレーズはない。人と会話をする際、相手の言葉をしっかり受け止めて返答することを「会話のキャッチボール」と形容するが、番組MCの石原良純さんと長嶋一茂さん、高嶋さんの3人による“言いたい放題”は、次から次へとボールをかっ飛ばす野球のホームランシーンのようだ。

◎前編を読む:なぜ今、《ザワつく!金曜日》が老若男女に見られているのか? 「大晦日にいちばん見られた民放番組」「年間平均視聴率1位」快挙のナゾ

タモリ「キャッチボールはしてない」

これは、『ザワつく』がトーク番組のセオリーから外れていることを意味している。

「以前、タモリさんに『3人がフリーバッティングで勝手に打っているだけでキャッチボールはしてない』と言われたことがありました。それが面白いと視聴者の皆さんに受け止めていただいているので、これからも3人にはどんどんフルスイングしてほしいと思っています」

同番組のエグゼクティブプロデューサー・寺田伸也さんは、「3人に振り回してもらうほうが番組は面白くなる」と確信している。

なぜ会話のセオリーから外れた番組が生まれたのか。そこには、さまざまなタイプの番組を手掛けた“テレビ制作の研究者”寺田さんだからこそ成立できた、納得の背景があった。

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