中国で成長著しい「ショートドラマ」 日本でも急速に動き出す市場 どこまで根付くか
本フェスのフォーラムへの日本からの唯一の登壇者となった大﨑氏は、中国の大手投資ファンド・CMCとの協業でショードラアプリ・Heloを今年リリースし、日本市場に参入している。
この日の講演で大﨑氏は、日本市場の具体的なデータのほか、タイプ別の日本メディアとアプリの勢力分布図、日本オリジナルのショートドラマ映像など、多彩な資料を示して日本市場の現状を多角的に解説。講演の最後は、日本流のオチで笑いを取り、会場を沸かせた。

また、Heloも参加者それぞれとの協業の可能性を含むことから、熱い関心が寄せられていた。
日本で展開されるショートドラマ
Heloに近いビジネススキームとしては、テレビ朝日とSHORTTVによる制作からパブリッシングまで共同で行う製作出資提携のほか、ReelShortなど大手アプリが日本のテレビ局のオリジナルコンテンツ制作を請け負うトライアル的な提携などがあり、若年層の視聴者の獲得を目的にした日本の大手テレビ局と中国ショードラアプリの連携による日本進出は、昨年から動き出している。
しかし、これらが主に日本市場をターゲットにした提携であるのに対して、CMCが出資する日本企業のHeloは、中国と日本市場をベースにアジアから欧米へのグローバル展開を視野に入れる点が異なる。
同時に、4月に開催される沖縄国際文化祭ではショードラのコンペティションを主催するなど、国内コンテンツ開発にも継続的に取り組む。こうした多角的かつ本格的な日中の共同展開が、新たな動きとして本フェスで注目された。
また、日本の独立系のemoleが運営するBUMPも、アメリカ、台湾、韓国を初期の重点地域とした世界100カ国・地域でのアプリ提供およびドラマ配信をこの3月から開始した。
この先、各プレイヤーの動きはより多様化していきそうだ。日本市場においてそれぞれの形態の違いがどう影響していくかも注目される。
本フェスを通して、中国ショードラ業界の勢いを肌で感じた大﨑氏は「これから猛烈に発展していくショードラこそ、長い歴史のある日中文化交流の本命。35年間中国に通ってきて、上海を起点にしてエンターテインメントの新たな時代が始まる瞬間に立ち会えたことは感慨深い」と語る。
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