都合のいいことに、現代は一昔前よりも転職しやすい時代になっている。1社目や2社目でやるべきことをやり切ったうえでなら、転職するにも困らない。退職する前に転職活動して次が決まってから辞めればいいので、経済的なリスクもない。
背景に若手人材の不足があるので、未経験者でも受け入れる企業が増えているし、受け入れ方、働き方も多様化している。新しい産業、技術が出てくるので、勝ち組と言われていた仕事も数年すれば負け組と言われかねない市場変化の速さだ。
「就活で失敗したら人生終わり」ではない
新卒一発勝負、入った会社でずっと働き続けなければならないという時代は終わった。「大学を出て、新卒の就活で失敗したら人生終わる」なんて考えなくてもいい時代になったのだ。
社会人として経験を積みながら、より自分の人生に合った仕事、会社に移っていく。それが可能になったからこそ、これからの若者たちには「みんなが行くから」とか「親や学校が勧めるから」という理由ではなく、「大学に行く目的って何だろう?」「行きたくなってから進学すればいいんじゃない?」と自分自身で進路を考えてみてほしい。
もし、「経済力を持ちたい」「自分に合う職を見つけて活躍したい」という思いがあるなら、「社会人学校」という進路を検討してみることを提案したい。それでやりたいことが見つかって、大学で学ぶテーマが明確になったら大学に行ったっていい。
ここまで大学進学の必要性について持論を述べてきたが、最後に1つ、確認しておきたいことがある。筆者は決して、大学の存在そのものを否定しているわけではない。
問題提起しているのは、「大卒資格」で就職を有利にすること以外に明確な目的がなければ、それにかけるコストが見合っていないケースが大半だと感じていることだ。
人口が減少していく中、貴重な若手人材に「なんとなく過ごす4年間」はなくてもいいのではないか。若者に限らないことだが、「何のためにやるのか」という目的意識を持つことが、人生のキャリア形成で成功していくために、非常に重要な時代になっている。
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