Yahoo! JAPANのO2O市場No1戦略(後編)《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命 第8回》
--お店に対する営業はどうしているのでしょうか。
全国に拠点や代理店がある。営業人員の数が足りないことはない。ただ、まだまだ導入していただくことに関して努力が必要。その店のネットのリテラシーの高い低いによって差がある。ネットになじみがないお店の人だとやはり理解してもらうのが大変。リテラシーの高い店に対しては、オンラインでもすでに販売している。
大切なのは、成功事例をどんどん作ることだと思っている。隣の店が成功していれば、取り入れるだろう。
一番の「最大の課題」は、早い段階で成功事例を作り、広く知ってもらうことだと考える。
--今後O2Oはもっと広がっていくでしょうか?
間違いない。
Yahoo! JAPANが狙っている流通、リアル店舗の広告・宣伝のやり方は、効果測定のしにくい媒体に依存している。新聞を読む人が減っているのに折り込みチラシがメインになっている。そもそも小さい店は広告・宣伝費もあまりかけられない。
では次に何かと考えたときに、まったく効果があるかわからないものには投資しにくい。「お客さんが店に来たときだけ払う」という確実なモデルが必要。
ネットで起こったことはリアルでも起きる。その流れを実感している。
(ITアナリスト・松浦由美子 撮影:梅谷秀司 =東洋経済オンライン)
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