Yahoo! JAPANのO2O市場No1戦略(後編)《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命 第8回》
Yahoo! JAPANにおけるO2O(オンライン・ツー・オフライン)ビジネスの入り口、日本最大級の位置情報サービス「Yahoo!ロコ」。このサービスを利用して、お客さんがお気に入りのお店をキープしている数は、200万件にも及ぶという。
前編に引き続き、ヤフー地域サービス本部長の村田岳彦氏にYahoo! JAPANのO2Oビジネスの戦略を聞く。
--Yahoo!ロコの加盟店はどれくらいあるのでしょう。
現在15万店。業種内訳として、飲食店、コンビニの順に多い。ほかにも千葉市、所沢市等の官公庁、図書館や公民館などの施設があり、お知らせのメール配信にも利用している。震災以降、自治体の公共情報発信のニーズが高まっている。
--顧客数が増えたとか、売り上げが増えたといった具体的な反応はあるのでしょうか。
劇的には変わらないだろう。
ただ、Yahoo!ロコにはお客さんがお気に入りのお店をキープできる機能があり、キープ数で具体的な効果がわかる。2011年12月時点で、キープ数は全部で200万件。ただし、Yahoo!ロコにお店側でプレイス登録していなくても、「Yahoo!電話帳」に掲載している場所というだけでもキープはできてしまうが。
多いところでは、1店舗当たり600人のキープがある店もある。キープしてくれているお客さんに対して、「個室が空いています」とか、「雨なのでビール1杯無料」などの特別なサービスを配信する店も出てきた。お客さんによっては、300軒以上のお店をキープしている人もいる。
ヤフー地域サービス本部長の村田岳彦氏