起業家で「あり続ける」ために決めておくこと3つ 起業の「原点」「動機」を見失っては元も子もない

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売上を上げる前に大切なのは、まず「どこまで成長できれば、不必要に事業の売上を伸ばす必要がないか」というラインを知ることです。

売上の拡大が目標になると、経営者以上に社員は「何のために、この仕事をしているのか」という目的を見失い、経済の奴隷になりかねません。

「これだけ稼げば会社は回っていく」というライン、つまり最低限必要な年商、個人であれば年収を把握しようとせず、従業員数や店舗数を増やし続ける、給料を上げ続けることが正義だと錯覚し、本来の会社の創業の想いを継続させることよりも、ただ売上を伸ばし続けることに躍起になる……。

このように、あてもなく走り続けてしまうと、息切れしてしまい、どれだけ稼いでも、永遠に心の安寧は訪れません。

では、そのゴールはどこにあるのでしょうか。

自分の「最低限必要な年収」も決めておく

「これだけ稼げば」というのは、経営者1人だけの会社や個人事業主にもあてはまります。

たとえば、最低限必要な年収を把握せずに、「なんとなく年収1000万円を目指したい」などと、漠然とした目標のために、休みなく働いて心身ともにすり減っている人も少なくないでしょう。

本来ならば、そこまで稼ぐ必要がないのに、「年収1000万円」という根拠のない目標のために、自分のプライベートな時間を削ってまで、自分を酷使しているとしたら……。

本来は、やりたいことを実現し継続するために、お金を稼ぐはずでしたよね。起業の手段と目的が入れ替わらないためにも、今一度、「自分は、何のために起業したのか?」という起業の原点、動機に立ち返ってみてほしいのです。

そして、「最低限必要な年商」と「心地よいとする年商」の両方を定めましょう。

そもそも、「これ以上、事業を伸ばす必要はない」というラインを知っていて、自社の商品やサービスを必要十分なお客様に届けられ、社員も心身ともに豊かに暮らしていくことができ、会社が成り立っているのなら、それはもう立派な優良企業です。

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