起業家で「あり続ける」ために決めておくこと3つ 起業の「原点」「動機」を見失っては元も子もない
大事なのは、足るを知ること。ここまで事業を伸ばすことができれば十分というラインを守ることです。
同時に、「心地よい」を決めることで、現状とはどれだけ差分があり、売上をどれくらい伸ばせば近づくのか、それは今の事業でいいのか、それとも抜本的な見直しが必要なのかということが、自ずと見えてきます。
「どう働けばいいのか」が見えてくる
「最低限」と「心地よい」というのは、経営者も社員も同様です。
「これだけは稼がないと生活できない」という最低限の年収と、「ここまで稼げれば十分」という心地よい年収を決めることで、無理のない、けれどもこれくらいは頑張ろうという働き方の上限と下限が見えてきます。
たとえば私は創業時、最低でも年収500万円は稼ぎたいと思ってはじめました。
自分ひとりがまず心豊かに生きていくために、生活するだけではなく、自分のやりたいことを躊躇なく自分で応援してあげられる暮らしをするには、それくらいは必要だなぁと思ったからです。
さらに余白を持って家族や大切な人の「やりたい」を応援できる、心地よい年収は700万円以上かなとイメージしていました。
このように自分のなかでの「最低限」と「心地よい」年収を決めることで、どう働けばいいのかが見えてきます。
いったん決めた最低限の年収と心地よい年収は、その時点の仮説です。たとえば家族構成が変容した、新たに目指すものができたなどで、年収の設定は柔軟に変えていくべきだと思います。
ただ、今の時点で1度決めることが大切です。決めたら、まずはその年収に見合う働き方をしていくことで、経済的のみならず、人生的な納得感も満足感も高まっていくことでしょう。
また、起業をする際には、女性特有の課題もあります。
起業家と言えば、ストイックな性格で、家族との生活をかえりみずバリバリ働く、とくにそれが女性起業家ならば「バリキャリ女性」をイメージする人もいるかもしれません。
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