「脂肪肝の患者さん」に医師が勧める意外なお菓子→美味しいのに、肝機能の数値が軒並み改善

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ここで、実際の患者さんの成功事例をご紹介しましょう。40代女性のEさんは、コロナ禍で家にこもる生活を続けていたところ、間食にお煎餅やお饅頭を食べる習慣がついてしまい、1年で6kgも体重が増えてしまいました。コロナ禍明けもその間食グセは直らず、健診で脂肪肝と糖尿病を指摘されるハメに……。そんな事情で私のクリニックを受診する運びとなりました。

初診の際、私はEさんに「間食がやめられないなら、高カカオチョコレートを食べてみてはどうですか」とすすめました。「チョコなんて食べたら、よけい太る」と信じていたEさんは、初めは気乗りしない様子でした。でも、私のカカオの効果の説明を聞いて思い直し、「朝昼晩の食前に1枚(5g)ずつ、10時、15時にもおやつ代わりに1枚(5g)ずつ」の摂取を日々実践しました。

すると、Eさんはたった1カ月で3kgの減量に成功。脂肪肝の指標であるALTは63から34へと正常値近くまで改善しました。それに、糖尿病の指標であるHbA1c(ヘモグロビンA1c)も7.4%から6.5%へと改善したのです。

後でEさんに話を聞くと、お煎餅やお饅頭にも手が伸びなくなったそうで、「高カカオチョコには、健康にやせて病気が治るだけでなく、食欲を抑える効果もあったんですね。これからも続けていきます」とたいへんよろこばれていました。

カカオ豆の不作でチョコの値段は上がっているけれど…

最近は、テレビや雑誌、ネット、SNSなどでも、高カカオチョコが取り上げられているのをよく見かけるようになりました。「高カカオチョコでやせた」「高カカオチョコで健康を取り戻せた」といった見出しもあちこちで踊っています。

こうした評判を聞きつけてのことか、私のクリニックにも「チョコでやせたいんですけど……」「チョコで脂肪肝を治したいのですが……」という方が数多くいらっしゃるようになりました。

このところ、西アフリカなどカカオ豆の原産国で深刻な不作が続き、カカオの価格が世界的に高騰しています。そのせいで、高カカオチョコレートの値段も以前よりだいぶ上がってきてしまいました。もっとも、脂肪肝や肥満を撃退する効果の大きさを考えれば、「多少の出費はやむなし」と腹をくくる人も多いのではないかと思います。

ぜひみなさんも、日々「高カカオチョコ生活」を楽しみながら、健康回復を実現してはいかがでしょうか。

栗原 毅 栗原クリニック東京・日本橋医院長

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くりはら たけし / Takeshi Kurihara

医学博士。北里大学医学部卒業。慶應義塾大学大学院特任教授、東京女子医科大学教授を歴任。2008年、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病の予防と治療を目的とした栗原クリニック東京・日本橋を開院。「血液サラサラ」の提唱者の1人でもある。主な著書・監修書に、『決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ』『ズボラでも中性脂肪・コレステロールは下げられる!』(ともに宝島社)、『栗原式 書いて下げる魔法の血圧手帳』(笠倉出版社)、『お茶のすごい健康長寿力 高血糖、高血圧、肥満、内臓脂肪から免疫力、認知症、不眠、イライラまで効く!』(主婦の友社)など多数
 

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