「脂肪肝の患者さん」に医師が勧める意外なお菓子→美味しいのに、肝機能の数値が軒並み改善

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こうした高カカオチョコレートの多様な効果は、どんな摂り方をすれば効率よく引き出せるのでしょう。

まず、市販の高カカオチョコには、「70%」「80%」「90%」といったように、さまざまなカカオ含有量のものがあります。そのうち、私がよく患者さんにすすめるのは70%くらいのチョコレート。80%、90%でも構いませんが、なかには「苦すぎる」という人もいらっしゃいます。効果はさほど変わらないので、長続きさせるためにも自分の口に合うタイプを選んでください。

なお、市販の高カカオチョコは、「1枚5gずつ」で分包されていることが多いのですが、私は、この「1枚5g」を朝昼晩の食事の前に食べ、できれば日中の食間にも食べる摂り方を推奨しています。

つまり、「朝食の前に1枚5g」「朝と昼の食間に1枚5g」「昼食の前に1枚5g」「昼と夜の食間に1枚5g」「夕食の前に1枚5g」と、計25gを5回に分けて食べるわけです。仕事が忙しいときなどは「食間の2回分」は省略して、1日3回、計15gにしても構いません。

そんなに分けずに、いっぺんに摂ればいいじゃないか」という人もいるかもしれませんが、高カカオチョコの効果が続くのは2~3時間程度であり、長時間は持続しません。だから、効率よく効果を上げるためにも、まとめて食べずに3~5回に分けて食べるほうがいいのです。

食事より先にチョコを食べることで血糖値が安定

それと、高カカオチョコの健康効果は「食事よりも先に食べること」によって発揮されると心得てください。高カカオチョコには血糖値の上昇曲線をゆるやかにする効果があるわけですが、血糖値は食事を摂り始めると同時に上がり始めてしまいます。だから、食後血糖値の上昇をゆるやかにするには、食事よりも先にチョコを食べるほうが効率的なのです。

先にも述べたように、私のクリニックの患者さんには、日々高カカオチョコを摂り続けて、それだけで「脂肪肝が治った」「肝機能の数値が改善した」「血糖値も下がった」「健康にやせることができた」という方がたくさんいらっしゃいます。治るまでにかかった期間は患者さんによりけりですが、3週間で結果が出たという人もいますし、なかには、3カ月続けて重い病状を改善できたという人もいます。

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