同志社大学・太田肇教授の新モチベーション論(第9回)--重層的な表彰制度が社員のモチベーションを向上させる

同志社大学・太田肇教授の新モチベーション論(第9回)--重層的な表彰制度が社員のモチベーションを向上させる

アメリカ企業の中には、表彰制度を社内に網の目のように張り巡らせているところがある。そうすると社員は受賞するチャンスも多くなるので、モチベーションが上がるし、社内の雰囲気も自ずと変わってくる。

わが国でも最近、そのように表彰制度を重層的に取り入れる企業が登場してきた。「Ameba」ほか、スマートフォン向けサービスなどを提供するインターネット総合サービス企業、サイバーエージェントのケースを紹介しよう。

最も華やかで権威のある表彰は、年2回、半期に一度のグループ総会で行われる表彰であり、「ベストプレーヤー賞」「ベストマネージャー賞」「ベストクリエーター賞」など14の賞が設けられている。

いずれの賞も、社員であればだれでも候補者を推薦できる。推薦された候補者については、会社が現場の声を聞きながら、最終的に役員会で受賞者を決定する。

受賞者には賞金のほか副賞としてAmebaオリジナルデザインのカメラ、パソコンといったグッズなどが贈られる。いずれも受賞者の数だけしか作らない特注品だ。だれが受賞するかは当日までわからず、表彰式はレッドカーペットの上で華やかに行われるなど演出にも力を入れている。社員にとっては、「いつか自分も・・・」とあこがれる賞である。

一般に社員の注目度が高い賞ほど、選考基準やプロセスの公平性、透明性が要求されるが、この表彰は、全社員に推薦の機会が与えられ、現場の声も反映されるので選考プロセスに対する納得感が大きい。

部署ごとに毎月の締め会で行われる表彰もある。その月の成果に基づいてマネジャーや担当役員が受賞者を決定することになっていて、部署ごとに「ベストマネージャー賞」「ベストプロジェクト賞」「MVP」といった賞が用意されている。

 

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