ココイチ「高級化で客離れ」に見るカレー店の変容 牛丼チェーンなど強敵が参戦、高付加価値戦略に?
一方、第2四半期までは好調だった業績が突如として第3四半期の9月から停滞したのには、2024年8月からの一部商品の値上げが影響していると見ることができる。
この値上げによって、同社のメニューの中でもっともシンプルなポークカレー(ライス300g)は、東京都・神奈川県・大阪府で591円から646円と55円の値上げ。その他の地域では570円から646円と76円の値上げになっている。

一気に高くなった感もあった2024年8月からの値上げ。ポークカレーとロースカツで998円になる。結果的に、この後から客数が前年割れすることとなった/出所:壱番屋のプレスリリースより
かなり攻めた値上げ幅である。ちなみにこの8月の価格改定に伴って、これまでは地域別に料金が異なっていた価格が全国一律になった。簡単に言えば、すべての店が「大都市価格」に合わせられた形だ。

私もこのニュースを聞いて、久しぶりにCoCo壱番屋に足を運んでみた。ポークカレーやビーフカレーなどのベーシックなカレーの値段も高くなったな……と注文タブレットを見て思った(筆者撮影)
トッピングもどんどん値上がりしている
また、カレー以外のトッピングも、50種類のうち45種類が平均13.5%の値上げとなり、トッピングとカレーを合わせるとさらに値段は高くなる。

頼んだのは、ポークカレー。ロースカツをトッピング(352円)。さらにサラダも追加。これで合計額は……(筆者撮影)

1188円。1000円を超えた。「ラーメン1000円の壁」はあるが、「カレー1000円の壁」は、ココイチはとっくにクリアしていたらしい(筆者撮影)
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