「雅叙園」一方的キャンセルが罪深い"4つの理由" キャンセルされた客への「10万円の迷惑料」は妥当?

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もちろん個人差はありますが、今回の件で再び式場探しをしなければいけない人も、日時の変更で出席者に再び連絡しなければいけない人もいるのは事実。あらゆる点でリスケジュールが必要になる、その時間と労力だけでも、10万円という金額が適正とは思いづらいところがあるのです。

結婚式で「変える」は縁起が悪い

キャンセルの罪深さを感じさせられる4つ目のポイントは、結婚式では「変える」「再び行う」「やり直す」「2度目」などの行為は「縁起が悪い」「不吉」などとされ、避けられがちなこと。

披露宴のスピーチなどで使うことを控えたい“忌み言葉”というものを聞いたことはないでしょうか。「失う」「終わる」「切れる」「壊れる」「去る」「捨てる」「離れる」「破る」「別れる」などは好ましくない言葉とされ、令和の今なお「注意して避けている」という人が少なくありません。

それ以上に「縁起が悪い」「不吉」と避けられがちなのが、結婚式にかかわることで「変える」「再び行う」「やり直す」「2度目」などの行為。たとえば、式場や日時の変更は「相手を変えること」を彷彿させ、再び式場を探して予約することは「離婚」をイメージさせるなどの考え方があります。

「変える」「再び行う」などの行為が自分の都合であれば仕方がないと割り切れますが、式場側の一方的な都合では納得しづらいのが実際のところ。もし本人たちが気にしなくても、両親、祖父母、親戚らが場所や日時を変えられたことに「ケチをつけられた」などと難色を示すことも考えられます。

もともと雅叙園だけでなく結婚式場をリニューアルする際は、「変える」という行為を好まない人もいるため、その前後両方の予約者に伝えておくことがマナー。また、「結婚式場を閉める」というケースでは、「縁起が悪い。なぜ教えなかったのか」などのクレームを避けるために伝えておくことが基本となっています。

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