連覇の「ヴィッセル神戸」楽天IT技術の凄い活用法 AIを駆使してクラブ全体のデータ管理を推進
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2023・2024年にJ1連覇を達成した王者・ヴィッセル神戸。2025年リーグの初戦、対浦和レッズ戦は0-0のスコアレスドローに終わったものの、クラブ全体が一丸となって3連覇を貪欲に目指していく構えだ。
成績向上に伴い、クラブの運営規模は確実に拡大している。昨季限りで引退した元スペイン代表のアンドレス・イニエスタを獲得した2018年以降、売上高が一気にアップ。2019年度は114億円とJリーグ史上初の100億円越えを達成した。その後、コロナ禍の影響で低迷したが、J1初タイトルを獲得した2023年度は70億円まで回復し、2024年度はさらに数字が伸びた模様だ。
入場者収入も増えており、2023年度は2019年度の12億6000万円を上回る13億2000万円を記録。2024年度も同等規模の売上が実現したという。
楽天グループのIT技術を活用
「我々の事業規模は直近5年間で急拡大しています。2017年ベースと比較すると、2023、24年は4割増と言ってもいいでしょう。背景にあるのは、もちろんイニエスタ選手のような有名外国人選手の獲得、優勝争いとタイトル獲得という現場の好循環が挙げられます」と運営会社である楽天ヴィッセル神戸の松澤拓社長室室長は言う。
実は、同社は楽天グループの一員という利点を生かし、IT技術の活用を積極的に推進している。まず2019年には国内初の完全キャッシュレススタジアム化を実現。2020年からはQRチケット化も行った。
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