連覇の「ヴィッセル神戸」楽天IT技術の凄い活用法 AIを駆使してクラブ全体のデータ管理を推進

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「新規顧客はこれまでサッカーにあまり興味を持っていなかった方々ということで、異なるコンテンツとのコラボレーションを積極的に行うことで誘導を図っています。

そこからリピーターになると選手と触れ合えるファンクラブの設定を用意したり、より近いところで選手を見られるチケット販売を推進するなど、それぞれの客層に合ったサービスを提供できるように工夫しています。その成果として、平均観客数が2023年に2万2553人、2024年に2万1811人と2万人を越えました。その反面、データが膨大になり、それをどう管理するかという新たな問題が浮上しました。

そこで、2022年頃からクラウド型データ活用プラットフォーム『Domo』を導入し、2024年からは、楽天の社内生成AIサービスの『RakutenAI』の活用も進めるようになりました。こうしたIT技術が、約60人いるフロントスタッフの業務効率化、クラブ全体の共通データ化に大きく寄与しているのは確かです」(松澤室長)。

社員の約7割が「RakutenAI」を活用

これまで会社の各部署と現場が異なるシステムを使っていて互換性がないケースも散見されたが、「Domo」よって必要データを一元管理できるようになった。

試合日になると、クラブスタッフがチケットブース、グッズ売り場、メディアルームなどを慌ただしく動くため、パソコンやタブレットで悠長に情報確認している暇はなかった。しかし「Domo」はスマホで操作できる。

ヴィッセル神戸社員の約7割が活用している「RakutenAI」も、膨大なアンケート結果を自動的に要約したり、情報を整理したりすることに役立っているようだ。

(©楽天ヴィッセル神戸)
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