丁寧な人ほどやりがち「残念な言葉づかい」6つ シニア世代でも気づいていない人は意外と多い
たとえば、「私が担当させていただきます」という表現の場合、状況として「相手に許可を求めなければ失礼」という場合でない限り、「私が担当いたします」としたほうがよいでしょう。
また、「明日は休まさせていただきます」などと、本来「せる」というべき言葉(五段活用の動詞)に、余計な「さ」を入れた「さ入れ言葉」にも注意が必要です。先に挙げた例であれば、「休ませていただきます」が正しい表現です。
加えて、可能の意味で使う「来られる」「食べられる」「見られる」などの言葉から「ら」を抜いて、「来れる」「食べれる」「見れる」と表現する「ら抜き言葉」も要注意。話し言葉として用いる分には問題ないとする意見もありますが、間違った日本語であることには変わりないので、ビジネスシーンでつかうのは避けたほうがよいでしょう。
言葉づかいは「上から目線」に要注意
丁寧な印象を与える表現の中にも、実は目上の人などにつかうと失礼とされる言いまわしがあります。
たとえば、「ご苦労さま」や「了解です」といった表現は、本来は目上の人が下の立場の人に対してつかう表現であり、逆のパターンでつかうべきではないとされています。また、「さすがですね」「感心しました」といった「上から目線」ととらえられかねない表現を目上の人につかうことも避けるべきです。
目上の人に対してだけでなく、同じ職場の人や顧客などに対する言葉づかいについても、相手に高飛車・高圧的な印象を与える表現や曖昧なぼかし言葉、3D言葉(次ページ参照)などネガティブな印象を与える言いまわしは、なるべくつかわないように心がけましょう。
以下のような表現は、基本的に「目上の人が下の立場の人」につかう表現であり、逆のパターンで(下の立場の人が目上の人へ)つかうのは失礼とされています。

また、「すみません」「どうも」といった稚拙な印象を与える言葉づかいも、より丁寧かつ敬意のこもった印象を与える表現に言い換えたほうがよいでしょう。