丁寧な人ほどやりがち｢残念な言葉づかい｣6つ シニア世代でも気づいていない人は意外と多い

この場合は「まず」または「最初に」、「約10分」または「10分ほど」という表現が正解。言葉の意味を深く考えずにつかっていると、知らず知らずのうちにこうした誤った表現をしている場合があるので注意が必要です。

（出所：『人には聞けない60歳からのビジネスマナー』（宝島社）より）

間違った敬称、「さ入れ／ら抜き言葉」に注意

敬称を重ねて用いる誤った表現を「二重敬称」といいます。とくに多い間違いが、社名のあとの「御中」と並べて氏名のあとに「様」や「殿」をつけたり（「御中」は不要）、役職名のあとに「様」を重ねたり（役職名は敬称も兼ねるため「様」は不要）する間違いです。

なお、本来は「様」や「さん」などの敬称は人物につけるもので、会社や組織、団体、グループなどの名称のあとにつけるのは誤りですが、とくに口頭で表現する場合には、丁寧な印象にするため「○○社様（さん）」と表現することは許容されています。

（出所：：『人には聞けない60歳からのビジネスマナー』（宝島社）より）

「～させていただきます」という言いまわし自体は間違いではありませんが、最近はつかう必要のないケースで、この表現を用いる人が増えています。

「させていただく」は、「させてもらう」の謙譲語であり、「相手の許可を受けたうえで行う」あるいは「そのことで自分自身が恩恵を受ける」場合に使う表現です。