2016年の「すごいベンチャー」特集初回で紹介した宇宙ベンチャー・QPS研究所。夜間や悪天候でも地表を撮影できる小型SAR(合成開口レーダー)衛星を量産できるのは同社を含め世界で5社だけ。上場3年目の現在地を大西俊輔社長に聞いた。
──会社に加わった経緯は?
当社は「九州に宇宙産業を根付かせる」という目的で八坂哲雄・九州大学名誉教授らが05年に設立した。私は八坂先生の研究室で学んだが、先輩後輩は皆九州から出ていってしまい自分が最後に残った。長年築き上げてきた九州の協力企業との連携は日本でもまれな座組で、これを引き継ぎたいと思い13年に入社した。
経営のプロの副社長が加わり、小型衛星を多数打ち上げて世界中を準リアルタイムで観測するコンステレーション(衛星群)構想が固まった。これが事業化への転機だった。が、資金調達は難航し、国内では100社以上に断られ、最後の望みで米シリコンバレーに渡った。ちょうどその頃アメリカの同業が大型調達に成功し、風向きが変わった。日本の投資家も興味を持つようになり、17年に総額23.5億円の資金を得た。
──23年末の上場まで試練が続きました。どう乗り越えましたか。
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