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スペースX「IPOの先」は?AI衛星100万機、スターリンク・AI・スターシップでつくる宇宙経済圏の成否

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スペースXが6月12日、米ナスダック市場に上場する
  • 秋山 文野 サイエンスライター/翻訳者(宇宙開発)

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6月12日、ついにスペースXが米ナスダック市場にIPO(新規株式公開)を果たす。約1.75兆ドル(約280兆円)ともいわれる同社の時価総額を支えるのは、ロケット事業の未来への期待だけではない。低軌道通信衛星コンステレーション「Starlink(スターリンク)」はすでに主要な収益源となり、AIデータセンター衛星や月着陸船、宇宙から物資を持ち帰る再突入機まで、スペースXが手がけようとしている事業は大きく広がる。スペースXは何で稼ぎ、どこへ向かう企業なのか――。「コネクティビティ(スターリンク)」「AIコンピューティング(軌道データセンター)」「宇宙輸送(スターシップ)」の3主要事業から、その実力とリスクを読み解く。

衛星の世代交代で通信データ量は飛躍的に向上

スペースXの柱の事業であるスターリンクは、2018年の2機の試験衛星打ち上げから数えて今年で8年目に入った。衛星数は26年6月10日時点で1万498機となり、足元では2カ月に数百機のペースで衛星を打ち上げている。

スターリンクによる衛星通信サービスは164の国と地域で展開され、加入者数は26年3月末で約1030万人(前年同期は500万人)。スターリンクを中心とする「コネクティビティ」事業は、25年の全社売り上げ約187億ドル(約3兆円)のうち6割を占める。

当初は専用の受信アンテナを必要とするサービスだったが、今や衛星とスマートフォンが直接つながる「ダイレクト通信」へと発展しようとしている。このサービスはKDDIなどのキャリアと提携して日本でも一部始まっている。

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