日本で独自の大規模通信衛星コンステレーション構想が動き始めている。国際電気通信連合(ITU)への申請情報をたどると、衛星数100機級の「OPTI-KANSEN」に加え、1224機の「OPTI-K-V」という日本では前例のない衛星網構想が浮かび上がる。公開情報をつぶさにつなぎ合わせると、その輪郭が見えてきた。
米中の巨大な通信衛星網の実態が次々と明らかになる中、ヨーロッパでは独自の290機級衛星コンステ「Iris²(アイリススクウェア)」計画が進む。ウクライナ戦争でロシアからの衛星通信網への攻撃を経験し、さらにアメリカ発のスターリンクが通信主権を握るリスクを実感したことで、ヨーロッパは規模は小さいながらも、量子暗号通信を加えたより安全な通信網の構築を目指している。
日本独自の衛星コンステ構想が浮上
一方、ロシアはウクライナ戦争でスターリンクを無断で利用していたことが報じられたが、スターリンク側の規制強化で通信を遮断されてしまった。現在は、ロシアが位置する高緯度帯に特化した250機級の通信衛星コンステ「RASSVET」(ラスヴェット)の構築を始めている。
こうした中、日本政府も独自の衛星コンステ構想を進めていることが判明したのだ。
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【「OPTI-KANSEN」の正体】
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