YouTube「リハック」に政治家が次々出たがるワケ いまやテレビや新聞よりも影響力がある?
「本格的な経済を、楽しく学ぶ! ビジネスのスキルを、しれっと学ぶ! 社会や人生を、もう一度違う角度から見つめ直してみる!」をテーマに動画配信を続けている『リハック』。
2021年から約2年間運営されていた『日経テレ東大学』の後継メディアとして2023年3月に開設され、YouTubeのチャンネル登録者数134万人(2025年2月14日現在)を誇る人気チャンネルだ。
「実は、『日経テレ東大学』を制作していた当初は、テレビ屋の驕りのようなものがあって、なかなかうまくいきませんでした。僕は番組ではなく、“メディア”を作りたいと思っていたんです。ただ、YouTubeでは“メディア感”を出すのって損なんですよね。当時は特に、何かに特化したコンテンツのほうがウケていました。でも、YouTubeを研究しながら、あえてそのアンチテーゼでコンテンツを作っていました。
その後、『日経テレ東大学』が終了し、背水の陣でテレビ東京をやめてYouTubeに専念すると、次第にコツをつかんでいきました。『リハック』では、テレビ局のコンテンツ作りのノウハウを維持しつつ、YouTubeならではのスピード感も大事にしています。
退社後に自分で立ち上げた会社でチャンネル運営をしているので、意思決定がスピーディーになりました。今は外注も含めて20~30人体制で制作しています」
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“泡沫候補”を取り上げる理由
『リハック』といえば、先述した通り、話題となった選挙の各候補者へのインタビューや公開討論会を配信してきた。その際、高橋さんはMCを務めることも多いが、どの候補者にも等距離で接して場を仕切っている。思想やイデオロギーがにじみ出ているメディアもある中で、高橋さんのスタンスは異質かもしれない。
「僕も有権者なので自分なりの考えはありますけど、メディアを運営するうえでは極力消しています。右にも左にも偏らず、なるべくフラットに近づけるように等距離で話を聞いているつもりではあります。ただそういったスタンスでいろいろな人の話を聞くのは本当に難しい。政治は主義主張があるところなので、全陣営から叩かれる危険性があるんですよ」
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