御上先生で考える「ビジコン」で勝つための方法 高校生の「コンテスト」に対する需要は高まる
では、そんなビジネスコンテストで結果を残すのはどのような人たちなのか? 僕自身もビジネスコンテストに出場する生徒をお手伝いした経験があるのですが、その時に感じたのは「ビジネスであってビジネスでないアイデア」が勝ち残っているということでした。
まずそもそもの前提として、「素晴らしいビジネスアイデア」「絶対に成功するビジネスのタネ」を高校生が考えることは不可能に近いです。そんなものがあるならばどこかの会社がやっているはずですし、どこの会社も手をつけていないということは実現可能性の面でなんらかの難しさがあるからでしょう。
高校生だからできるビジネスへのアプローチ
しかも高校生は基本的にビジネスの経験がありませんから、誰も今まで思い付くことがなかったような完璧なアイデアを考えることなんて、難しいです。
それでも、高校生だからこそできることもあります。例えばこうしたビジネスコンテストで評価されているのは、どのような社会課題にアプローチしていて、それをどのように解決しているか、ということです。

社会人になると、どうしても「お金を儲けるためにはどうすればいいか」ということを考えるようになってしまいます。そしてビジネスアイデアがあったとしても「短期的にお金が儲からないから難しい」という判断をくだしてしまいがちです。
そうした中で、高校生のアイデアはきちんと「誰かを救うためのビジネス」になっている場合が多いのです。そういう意味では、「ビジネスとして短期的に大きな儲けが出るようなアイデアではないけれど、明確に誰かを救うことになっているアイデア」が評価されていると感じます。
とはいえ、実現可能性が低くていいというわけでも、儲けが出なくてOKというわけでもありません。
最近のビジネスコンテストでは、ビジネスプランシートを提出する際に、収支計画まで書く必要があります。「こういうアプリケーションを作りたい!」というアイデアを考えるだけでなく、そのアプリを作るための初期投資がいくらで、そのアプリをリリースしてからどのようにお金を儲けるか、どれくらいの期間で黒字化するか、といったようなことまで考えなければいけません。
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