日曜劇場「御上先生」が近年一番の傑作になる予兆 衝撃的だった初回を経て、今後注目すべきポイント

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御上先生
初回から予想を覆すような驚きの展開だった(画像:TBS『御上先生』公式サイトより)

「そんな簡単に見えるものを闇とは呼ばない」

「言ったよね、ほんとうの闇を見たければ僕を手放すなと」

簡単には見えない、ほんとうの闇に日曜劇場が挑む。

『御上先生』(TBS系)の初回が予想を超えて面白かった。

初回の世帯視聴率は12.2%と、近年の日曜劇場の中でもトップ。2024年10月期『海に眠るダイヤモンド』11.0%、同年7月期『ブラックペアン シーズン2』11.8%、 同年4月期『アンチヒーロー』11.5%、2023年7月期『VIVANT』11.5%と比べて、注目度の高さを感じる。

『御上先生』が傑作になりうる「3つのポイント」

意欲作と感じたのは、『御上先生』というタイトルから学園ものと油断させて、冒頭、いきなり殺人事件が起こることだ。

国家公務員採用試験の会場、早々と答案を出して帰ろうとした人物を背後からフードをかぶった男が刺す。何が起こっているのか? チャンネル間違えた? とにわかに判断できず筆者は面食らい、心が大いにざわついた。この大胆な掴みが『御上先生』の注目すべき第1ポイントだ。

殺人事件が起こった日、文部科学省から、御上孝(松坂桃李)が私立高校・隣徳学院に教師として派遣されていく。彼は東大卒のエリートだが、これはどうやら左遷人事らしい。とすると主人公はポンコツ官僚なのかと思えば、そうではない。生徒たちの前で、御上は自分がいかに優秀か説く。

決して見栄を張っているわけではなく、ほんとうのようだ。というのは、彼の問題例を語る口ぶりがかなり知性的であった。優秀な彼がなぜ左遷されてきたか、この謎が第2ポイントとなる。

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