身長も170センチ以上あり、やせ型で清潔感もある。見た目は悪くない。何より経歴と年収が良かったので、サイトに登録をすると、苦労することなくお見合いが組めていた。
ところが、女性慣れしていないので、お見合いをしても相手を楽しませる会話ができない。そんななかでも仮交際に入った女性が5人ほどいたのだが、お見合い後、1度か2度食事をすると、決まって女性からお断りがきていた。
3カ月ほど経ったころには、すっかり自分に自信をなくしてしまったようだ。そこから新しいお見合いをしても、結果を伝える段階になると、必ずこんなことを言うようになった。
「今日の女性は、お相手の返事が来るまで、こちらからのお返事はしないでください。相手が交際希望なら、交際希望を出します」
まずは先方の出方を見たい
くにおに限らず、相手の返事を待って、交際希望が来たらこちらも交際希望を出す。お断りが来たら、こちらもお断りをするという結果の出し方をする人たちがいる。
この返事の仕方をする人の心理は、2通りある。
1つは「仮交際に進みたい相手で交際希望を出したいが、相手からお断りが来たら傷つくので、まずは先方の出方を見たい」というもの。
もう1つは「まったく話がかみ合わなかったら、迷わず“交際辞退”を出せるのだが、可もなく不可もなしだった。なので、相手からの出方を見たい。交際希望ならもう1回会って考えてみてもいい」というものだ。
いずれの理由にしろ、こうした“後出しジャンケン”のような結果の出し方をしている人は、成婚までたどり着くのが難しい。
なぜなら、自身の保身に走り、婚活の芯がブレているからだ。傷つくこと、フラれることを恐れるガラスの心臓の持ち主は、婚活での結婚には向かない。婚活は、振ったり振られたりの連続なのだ。
また、これまでたくさんのカップルを見てきた仲人の経験則から言えば、最初に可もなく不可もなしの相手は、何度会っても可もなく不可もなしのままだ。そんな相手と付き合っている時間があるのなら、「真剣に結婚を考えたい」と思える相手に出会えるまで、新しいお見合いを続けたほうがいい。
これまで恋愛経験がないので、まずは異性と話をしたり、食事をしたりすることに慣れたいというのなら話は別だが、気持ちの乗らない相手と時間を重ねることは、相手の時間も無駄にしてしまうことになる。
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