日本人の"足の悩み"の「元凶=扁平足」9つのサイン 今は大丈夫でも、やがてトラブルにつながる

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足の前が上がらないせいで、つまずいて転ぶことも多いはずです。お年寄りが転びやすいのは、加齢でふくらはぎが硬くなっていることも1つの要因です。

(出所:『外反母趾と足底腱膜炎 自力でできるリセット法』より)

フラットな靴よりも、ヒールが4センチを超えるようなハイヒールをはくほうが楽に感じる女性は、ふくらはぎの筋肉が縮んで硬くなっています。すでに「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」になるリスクを抱えている可能性もあります。

ハイヒールをはきたい人、立場上はかなければならない人は、ふくらはぎが柔らかくなるように、しっかり伸ばすことが必要です。硬くなっている脚まわり・足まわりの筋肉や関節は、緩めてしなやかにすることが必要です。

そのために効果的なのは「ふくらはぎを伸ばす」ことです。ふくらはぎを伸ばすことで、足首を柔らかくしましょう。びっくりなさるかもしれませんが、それだけで足先への負担が減り、取れる痛みは多いのです。

「股関節」も「脚の後ろ」も鍛えるほうがいい

『外反母趾と足底腱膜炎 自力でできるリセット法』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

足に痛みがなく、「ちゃんと歩く」ことができるようになるためには、股関節も柔らかくなければいけません。股関節に柔軟性がないと、無意識のうちに膝や足首で足の弱点を補うような歩き方になるからです。股関節の硬い人は、そこを伸ばさないかぎり、ちゃんと歩けないのです。

一方、若い頃は体が柔らかいので、足に弱点があっても、股関節などがその弱点を補ってくれます。そのおかげで足に痛みを感じないのです。

ですから、足にトラブルを抱えていることに気づかない人も多いのですが、歳とともに股関節は硬くなります。そうなると、足の弱点をかばうことができなくなり、人によっては膝にも痛みが出ます。ですから、股関節を鍛えることが、脚や足を守ることになるのです。

お尻の筋肉も大切です。お尻の筋肉は脚の後ろを通って足につながっているので、脚の後ろも鍛える必要があります。お尻や脚の後ろの筋肉を鍛えれば、足が守られて、ちゃんと歩けるようになるでしょう。

桑原 靖 「足のクリニック表参道」 院長

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くわはら やすし / Yasushi Kuwahara

「足のクリニック表参道」 院長。2004年埼玉医科大学医学部卒業。同大学病院形成外科で外来医長、フットケアの担当医として勤務。13年東京・表参道に日本では数少ない足専門クリニックを開業。専門医、専門メディカルスタッフによるチームで、足の総合的な治療とケアを行う。日本フットケア・足病医学会評議員。

【足のクリニック表参道】https://ashi-clinic.jp/

 

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