名門・太平洋ゴルフの民事再生、実質的な親会社不在の“身売り”に会員からは反発の声

名門・太平洋ゴルフの民事再生、実質的な親会社不在の“身売り”に会員からは反発の声

1月23日、国内に18コースを展開するゴルフ場経営大手・太平洋クラブが民事再生手続きの開始を申し立てた。

ゴルフ場の所有・運営では国内最大手のアコーディア・ゴルフをあらかじめスポンサーに立てる、いわゆるプレパッケージ型の申し立てだが、アコーディアのゴルフ場運営方針を好まない会員が反発。早くも東西に会員組織が立ち上がっている。アコーディアをスポンサーとする再生計画案がすんなり通るかどうかは疑問だ。

名門として知られる太平洋ゴルフだが、その親会社の変遷は、バブルとその崩壊後の金融再編の激動の歴史そのものといえる。

会員は会員で、親会社だと思っていた銀行がいつの間にか親会社ではなくなっていたことをここへ来て知らされ、いったい誰が経営の主導権を握っていたのかすら明らかにしてもらえない。コースが破綻して預託金が返ってこなくなることへの憤りよりもはるかに大きいのは、名門と信じてきた会社から受ける、名門にあるまじき不当な扱いへの怒りだ。

旧平和相互銀行の子会社として誕生、御殿場はゴルファー憧れのコース

この十数年で、ゴルフ場経営の老舗大手の大半が法的手続きに踏み切っており、これで老舗大手の中で法的手続きに至っていないのは西武グループだけとなった。

太平洋クラブは、毎年11月に男子トーナメント「三井住友VISA太平洋マスターズ」をTBS、三井住友VISAカードとの協賛で開催しており、一昨年の大会では4度目の挑戦となったプロゴルファー、石川遼が優勝している。

ゴルフ愛好家にとって、大会会場である御殿場コースは「一度はプレーしてみたい憧れのコース」。自他共に認める同社の看板コースである。

その太平洋クラブ、設立は大阪万博開催の翌年の1971年。旧平和相互銀行の関連会社として誕生している。全部で100コースを造る、という壮大な計画をブチ上げてのスタートだったが、結局20コースにも届かなかった。

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