名門・太平洋ゴルフの民事再生、実質的な親会社不在の“身売り”に会員からは反発の声

73年から76年までのわずか4シーズンではあったが、現在の西武ライオンズ球団のオーナー会社だったこともある。西鉄の黄金時代が終焉を迎え、ライオンズ球団の歴史の中ではまさにどん底の時期である。

白、黒、グレー基調のユニホームがスタンダードだったこの時代に、日本のプロ野球界では初めて赤のユニホームを導入。76年には前後に背番号が入ったパープルカラーのユニホームを導入している。着せられる選手が気の毒になるような、何とも奇抜なユニホームだった。

かつての親会社・平和相互銀行を知る読者も、もはや50代以上に限られるだろう。首都圏に100店舗を展開、銀行は午後3時にシャッターを下ろすもの、という常識を覆して午後7時まで営業し、都市銀行(この言葉もすでに死語であるが)各行とATMで提携。今でこそ当たり前になった、どこの銀行のキャッシュカードでも預金を下ろせるサービスをいち早く導入した、画期的な銀行だった。

ただ、その反面、創業一族の関連会社などへの不正融資が巨額の不良債権と化し、創業者の小宮山英蔵の死去後は内紛も勃発。86年に首都圏でのシェア拡大をもくろむ住友銀行(当時)に吸収合併されて消滅した。

住友銀行による平和相互買収後、太平洋クラブの株式は住銀グループの田村町興産が保有。太平洋クラブは住銀グループのコースという認知を得た。

大和証券との“離婚”機に、縁を切っていた三井住友銀

以来、「一般のゴルファーは、今でも太平洋クラブは三井住友銀行系のコースだと思っている」(都内の会員権業者)が、実は田村町興産は2006年に保有株を手放して親会社ではなくなっている。

太平洋クラブは07年3月、東急不動産との業務・資本提携を発表している。東急不動産は今世紀に入ってから本格的にゴルフ場経営に進出。この当時はアコーディア、PGMの2大外資を追いかける、第2グループの有望株だった。

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