一方、不評な政策もある。
*パリ協定からの離脱:この決定には52%が反対し、賛成は21%にとどまり、中立もしくはわからないが26%である。2017年にトランプ第1期政権が離脱したときも、反対が62%を占めていた。
移民関係の大統領令はおおむね支持されているが、反発を受けている項目もかなり多い。この後、数々のバトルが発生することは想像にかたくない。もっとも、「治にありて乱を求むる」のがトランプ流治世術であって、その辺は”Season 1”と似たようなことになりそうだ。
「利益相反かも」なのに?不思議なマスク氏との関係
さて、マーケットの視点からは、トランプ政権とハイテク業界の巨人たち、いわゆる「テック・ジャイアンツ」の関係が気になるところだ。
特に大統領の”First Buddy”(一番手の相棒)を自称するイーロン・マスク氏は、新設の「政府効率化省」を任せられ、文字通り政権に参画することとなった。
大統領就任演説の際はすぐ近くの席にいて、トランプさんが「アメリカ人宇宙飛行士を送り出し、火星に星条旗を立てる」と述べたところで、満面の笑みを浮かべていたものだ。
火星への有人飛行はマスク氏の長年の夢であり、スペースX社の創業者でもある。やがてNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査ロケットを、スペースX社が受注する日が来るかもしれない。これで「利益相反」と言われないのが、この政権の何とも不思議なところである。
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