トランプ氏就任式に見た「男社会」への揺り戻し ビリオネアも民主党重鎮もいつの間にか"迎合"
「トランプ」「MAGA(メイク・アメリカ・グレート・アゲイン)」と書かれた赤いキャップやマフラー、そして「トランプ、トランプ!」という掛け声が、アメリカの首都ワシントンを埋め尽くした。
1月20日に行われたドナルド・トランプ氏の大統領就任式。浮かび上がったのはこれからのトランプ2期を象徴するであろう「白人」「男性」の"復権"というキーワードだ。
ワシントンで見た"異様”な光景
ワシントン特別行政区は、民主党大統領候補だったカマラ・ハリス元副大統領が敗北したとはいえ、90%以上得票したリベラル派市民が圧倒的に多いエリアである。
そこを闊歩する赤いハットの人々は、トランプ氏が当選しなければ「浮いた」存在だったはず。しかし、トランプ支持者らはこの日、リベラル民主党から”もぎ取った”トランプ氏の再選と就任に自信を見せ、歓喜していた。
「一生に一度の思い出になると思って来た」と話すのは、ヘルスケア関連サービスに関わるスーザンさん。「トランプは、この国をもっと良くしてくれる。この国にベストなのが彼だ。興奮している」と笑顔だ。
トランプ氏は就任演説で「今日はリベレーション・デー(解放の日)だ」として、バイデン前政権を全否定する姿勢を示した。「アメリカの黄金期は今から始まる」とも強調したが、今後、アメリカが何から解放され、どうやって黄金期に向かうのかは明確にはしなかった。
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