残業を減らす努力「15年後の武器になる」納得理由 「計画ファースト」の習慣づけが一人前への近道

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再就職する際に問われるのが経験値ですが、経験は数値に表せないので、いくら口で説明しても100%評価してくれるものではありません。

その点、資格は全国的なものだけに額面通りの評価をしてくれる材料となりますし、自分を成長するために努力する人間であるという証明にもなります。

私は、資格は貪欲に取得しろと、くどく社員に言い聞かせていますし、インセンティブとして給与にも反映させています。社内に資格取得に向けて、受験勉強をする者が増えてくると、互いに切磋琢磨し、会社は活気づきますし、会社も成長できるのではないでしょうか。

「時事ネタ」に関心を持っていることも大切

会社を社員が一丸となって育てていくというのが、私が掲げる理想そのもの。ぜひ、どんどん挑戦していってほしいと思います。

『僕らは、なにを武器に働けばいいのだろうか?』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

また、資格の勉強だけでなく、社員には、一般常識や時事に関することにも興味を持ってほしいと感じています。

先日、クライアントと太陽光発電設備に関して打ち合わせしている最中に、太陽光パネルが設置してあるビルの屋上で消防隊が感電したというニュースがありました。

その事故を教訓に太陽光設備を設計する際に、安全面に不安を覚えますし、耐用年数15年の設備が本当に省エネルギーに寄与しているのかを考慮しなければならないという話になりました。

こうした時事ネタに関心を持っていることの大切さを、私も従業員に教えています。

仕事に関係する情報は、同業者であれば持っている可能性が高いものです。仕事に関係しない情報にこそ、自分ならではの価値を高める可能性があるものだという意識で、いろいろなことに興味を持ってもらえたらと思います。

村井 一雄 株式会社中之島設計代表取締役

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むらい かずお / Kazuo Murai

1976年生まれ。京都府出身。未経験で設備設計の世界に入り、28歳で独立。その後、2016年に会社の名称を株式会社中之島設計に変更。「気付かれない設備」をモットーに、ホテルや学校、駅、庁舎、商業施設などの設備設計を請け負っている。

また、中途採用が当たり前で、高齢化が進む業界の中で、業界の未来のために、未経験者の新卒を1から育てることをはじめ、教育体制の充実や人事制度の策定などにも力を入れている。

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