残業を減らす努力「15年後の武器になる」納得理由 「計画ファースト」の習慣づけが一人前への近道

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その書き込んだものを、次の日の振り返りに利用するのもよいでしょう。これらは紙でもいいですし、データでもいいのですが、目に留まるところにおき、必ず朝一番でそのファイルを開くことを習慣づけるなど、仕事をはじめるときに、目にするようにしておきましょう。

1日の工程管理ができない人は、1週間や1カ月、ましてや設計プロジェクト全体の工程なんて組むことは無理です。「計画ファースト」で働くことを意識づけるためにも、計画的な日々を過ごすことを習慣にしましょう。
もう1つは、仕事の順番です。

段取りの悪い人は無意識に簡単な仕事から進めてしまいます。確かに、自分ができそうなことを選んでするわけですから、「前に進んでいる感」が得られます。

しかし、そのような簡単な仕事は、誰にでもできる、どうでもいい仕事がほとんどです。なにから進めたらいいか迷ったときは「面倒くさい仕事」であったり「ややこしい仕事」だったりを先に進めてください。

それは重要度が高く、仕事に深く関わるあなたにしかできない仕事です。つまり、時間がなくなったとしても、ほかの人が代わりにくい仕事です。最終的に1人じゃ納期に間に合わないとなったとしても、周りに振ることもできないので、どうすることもできません。

一方で、誰にでもできる仕事であれば、時間がないとなったときに、ほかの人に手伝ってもらうこともできます。

ですから、いざというときに備えて、誰にでもできる小さな仕事からではなく、あなたにしかできない大きなものから片づけるよう心がけてください。

成長スピードを速めるためにすべきこと

私はいつも、こうした「計画ファースト」の習慣づけをきちんとおこなっても、「プロ」として活躍できるようになるまでに3年はかかるといってきましたが、もっと早く一人前になりたいという方もいるでしょう。

もし、あなたがそう思うのであれば、仕事以外の努力が必要です。では、なにをするのがよいのか。

業種によって異なると思いますが、私は社員に1つでも多くの資格を取得するようにとすすめています。

少し、私たちの業界について話させてください。建築設計に必要な資格といえば、建築設備士ですが、設備設計はこれといって決まった資格がなくても責任者が有資格者であればできる仕事です。

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