残業を減らす努力「15年後の武器になる」納得理由 「計画ファースト」の習慣づけが一人前への近道

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そんなこともあって、大学や専門学校で設備設計という学部や学科はごくまれにしかなく、設備設計という仕事は一般的には認知度の低い業種といえます。では、設備設計に資格はまったく不要なのかと問われると、そうではありません。

建築士、施工管理技士、電気工事士、消防設備士の資格は知識として大きな助けとなります。資格を持っていない人で活躍している人もいるし、実際の仕事にどれだけ役立つのだろうと疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。事実、私たちの業界も資格がない人が多くいます。

ですが、自分の仕事に関係する資格を取得することは、非常に意義があることだと私は考えています。実際の仕事では、仕事に関係する知識しか得られず、どうしても偏ったものになりがちです。偏った知識では、偏った意見しか出せません。

資格取得は、自分の仕事に直接関係しない知識も得ることができます。そのような知識を得ることで、幅の広い意見を出せるようになるのです。資格取得を目指すことは、現場だけでは得られない知識を得るよい機会であると考えます。

昔から職人気質の人は「仕事ができたら資格なんていらない」という言葉をよく発しますが、私は仕事ができる人は仕事も資格取得もできると考えています。そもそも、資格取得に消極的な人=仕事に対する知識欲を持っていない人だと考えられます。

また、クライアントに信頼してもらうことも、仕事を完遂するためには必要な要素になります。名刺に資格を載せていると、一定の勉強をしてきた人という印象を与えるので、信頼感を覚えてもらう効果大です。

また、これは今、一級建築士を目指して勉強している自分自身の実感ですが、ここ最近は勉強をするという機会はあまりありませんでした。久しぶりに試験勉強をすると、新しい知識を得る喜びを今一度思い出し、知識欲が大いに刺激され、今まで以上に貪欲にいろいろなことを調べるようになった気がします。

再就職でも「資格」が身を助けてくれる

当然、資格が取れれば周りからも認められやすくなります。

私は社員に対して、「資格」があれば、なにがあっても、どこにいっても食べていけるという話をします。資格があれば、たとえうちの会社がなくなろうと、はたまた、会社を辞めたとしても、再就職の際に大いに役立つはずです。

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