ウーバー「割高すぎる」と思う人に伝えたい"現実" 逆に心配になる?人気トップ5飲食店の価格設定

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以上、ご覧の通り注文数上位トップ5に入っている飲食店はすべて、かなり良心的な価格設定が行われていた。

チェーン店ならではの効率化によって、ウーバー側に35%もの手数料を支払っても利益が出る仕組みになっているのだろう。だからこそ、ユーザー側の人気も獲得しているのかもしれない。

最終的に配達手数料とサービス料が加算されたとしても、店舗価格より50%増ほどでデリバリーしてくれるのなら、急な体調不良に襲われた人や、共働きで忙しい子育て世代には、サービスとして魅力を感じるのではないだろうか。

おそらく私を含め、ウーバーの価格が高過ぎるイメージが拭えないのは、店舗価格より60~70%増以上で価格設定している飲食店が少なくないからだ。個人店だと致し方ないだろうが、ここに配達手数料等が加われば、店舗価格の2倍近くになってしまう。

飲食店側の事情はお伝えした通りだが、ユーザー側からするとやや納得感に欠ける価格設定に感じても、何ら不思議ではない。

価格ではなく「質」で勝負するスターバックス

最後に『スターバックス』についてご紹介したい。

ここ最近のウーバーイーツでは、2件同時配送や3件同時配送など、1人の配達員が複数の配送先に伺うのがデフォルトになっている。しかし私の配送エリアのスターバックスでは「1店1顧客」が徹底されている。つまり配達員はスタバで商品を受け取り、そのままダイレクトでお客様のところへ向かっている。

スタバとウーバーの間で、どのような理由で、どのような取り決めをしているかはわからないが、お客様の立場からすると「1店1顧客」の配送方法はより早く、より丁寧な配送につながる。

気になる価格設定だが、ドリップコーヒートールサイズ536円(店舗価格420円・28%増)。抹茶クリームフラペチーノ759円(店舗価格595円・28%増)。シナモンロール473円(店舗価格370円・28%増)……どうやらデリバリーの質だけでなく価格帯においても、スターバックスは優等生のようだ。

【もっと読む】ウーバーの「遅延急増」現役配達員が語る"実情" 報酬減額で超高額案件が生まれる歪な背景とは では、デリバリーで増える"配達遅延"の実態とその要因を、現役ウーバー配達員ライターの佐藤大輝氏が詳細に解説する。
佐藤 大輝 ライター・ウーバー配達員

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さとう・だいき / Daiki Sato

23歳と29歳の時、所属していた企業(美容業・物流業)から解雇を通達され、訴訟を提起。それぞれの会社と約2年間裁判で争った経験を持つライター。ブラック企業問題を解決したいという願いから、裁判後はライターに転身。労働問題のほか、「再雇用戦士」「子供部屋おじさん」「インド駐在員」など、働き方や生き方に関する取材記事を執筆。趣味は海外旅行で、37カ国へ渡航。

X:@do69951367

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