ウーバー「割高すぎる」と思う人に伝えたい"現実" 逆に心配になる?人気トップ5飲食店の価格設定
そんな疑問を胸に、私は直近2カ月間に配送した、計200件の配送情報を抽出。注文数の多い人気飲食店ベスト5を選出し、価格設定について調査を行った。
ウーバーの手数料はまさかの…
結果をお伝えする前に、ウーバーを利用する際に発生する「諸費用」についてご紹介したい。
ウーバーでの注文には食事代と別に「配達手数料」と「サービス料」が請求される。配達手数料は0円~500円前後で、距離や混雑状況によって変動する。サービス料はウーバーでの料理代金の12%で、上限は450円となっている。
なお加盟店(飲食店)がウーバーに支払っている「手数料」は、一般的な配送方法であるUberデリバリーオプション(配達員による配達)の場合はウーバー価格(店舗価格ではなく)の35%だ。
例えば、店舗では1000円で販売されている商品が、ウーバーでは1600円で販売されているケースを例に考えてみよう。この場合、消費者がウーバーに支払う総額は約1940円になる。
計算式は以下のようなイメージだ。
配達料:150円
サービス料:192円
合計:1942円
※店がウーバーに支払う手数料:560円(1600円×0.35×1.1)
※店に残る金額:1040円(1600円-560円)
※配達料は距離によって変わるが、近場の店として計算した
消費者としては随分割高に感じられるだろうが、35%もの手数料をウーバーに支払う飲食店側からすると、むしろ6割増しの金額設定で、ようやく店舗価格とトントンになる計算だ。
35%という数字を高いと思うかは人それぞれだが、飲食店の立場からすると、店舗料金より60%ほど「金額の上乗せ」をするのは当然と言えるのだ(なお、あくまでも単純計算であり、店内飲食の際に発生する飲食スペース代や、接客時のサービス費用などは考慮していないことはご了承いただきたい)。
なおユーザー側が支払う配達手数料だけでは、配達員の報酬は(ほぼ間違いなく)足りていないことも補足でお伝えしたい。加えて、今回の調査結果はあくまで神戸・芦屋エリアを中心に活動する、自転車配達員の筆者が独自に調べたものだ。
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