斜陽メディアじゃない?「ラジオ」20代に人気の訳 オールナイトニッポン統括Pが語る復活の理由
今、ラジオ番組は東京ドームイベントを行えば、配信を含めて16万人が集まるほど、20代を中心に圧倒的な人気を誇っています。動画配信やSNS全盛の時代に、なぜラジオがこれほどまでに人々を惹きつけるのか。そのヒントは、ラジオならではの「深く狭く届ける力」にあります。
『今、ラジオ全盛期。 静かな熱狂を生むコンテンツ戦略』では、オールナイトニッポンがV字回復を果した軌跡について、番組の統括プロデューサー・冨山雄一氏がひもときます。今回は同書より、冨山氏がラジオの持つ「深く狭く届ける力」について気づいた原体験をご紹介します。
生放送ならではの“連帯感”が強み
ラジオ番組は、テレビやネット動画に比べて、圧倒的に生放送の比率が高く、それがラジオの“強み”になっています。
事前に収録してから放送するのと比べて、深夜の生放送は人件費や深夜タクシー代などでコストが2〜3倍かかります。それでもやっぱりオールナイトニッポンは生放送にこだわりたいという気持ちが強くあります。
やはりパーソナリティとリスナーが同じ時間に集う連帯感、このリアルタイム性と番組を通して生まれる1対1の双方向コミュニケーションだからこそ生まれるものを、僕は作っていきたいのだと思います。
この思いには、ちょっとした原体験があります。僕がNHKを辞めて、ニッポン放送に転職した理由にもつながる出来事です。
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